+3人の奇行+

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その後、そんな月日が経つ事もなく彼女達はライブに現れた。 それがR主催のライブ。 そう、Y(以降Aげは)が現れ無茶な持論を展開し無理にでもハウスの中に入ろうとした時のあのライブ。 そこに彼女達はJ螺を連れてやって来たのだ。 俺を発見した3人は寄ってきて、チケがあるのかと聞いてきた。 チケはある。 寧ろ買ってくれた方が、バンマンの負担が減るので有り難い。 ハウスを借りるのだって、タダじゃないからだ。 チケを売りながらも、どこなく聞いてみた。 「A奴達が楽しいから一緒に行こうって誘われたんだよ。だから私も来てみたw」 とJ螺。 可哀相に…アンタ、彼氏の事ボロクソに言われてんのにね。 そこからライブが始まる。 が、R主催ライブでRが新メンバーをお披露目した事により問題は加速する。 当時は雅そっくりだった為、A奴は彼に思いっきり食いついた。 彼の名前はM咲希。 RのGt担当である。 好みだったのか、A奴は一目惚れ。 D一はD一でRに夢中。 そんな彼女達の姿にJ螺はびっくりしていた。 そりゃ、今までDirばかりで話をするにもA奴は敏弥、D一は堕威と言っていたから。 彼氏がいるJ螺はまだその時は普通だった。 きゃあきゃあ言う彼女達。 残念ながら、M咲希から早くも信頼を寄せられるのは俺だった。 ライブが終わった後はファンの子達抜きで打ち上げと言う名の食事会&ミーティング。 Rが運転する車に俺とM咲希が乗り、3人で一足先に会場を後にした。 その姿を見て、A奴はかなり恨んでいた事だろう。 Rに寄って行った彼女達がRに無視されるのは当たり前。 だから俺にM咲希がどんな人なのかを問い詰めてきた。 俺も今日初めて会うのに知る訳がない。 それにライブ後は機材の搬出等で忙しいのに彼女達は俺を捕まえたまま離さない。 皆がバタバタする中、俺も苛々する。 見て解ったRが助け船を出してくれたお陰でその場から逃れ、Rの側を離れる事をしなかった。 それもあり、彼女達は近寄る事もM咲希を探る事も出来なかった。 そんな中で、俺が一緒の車に乗ってどこかに行ったのだからA奴に取っては許せなかったんだと思う。 『私が好みだ、一目惚れしたって言ってんのになんで仲を取り持ってくれないの?それなのに私の前で彼等と同じ車に乗って…………友達なら私を応援するのが当たり前じゃない。 ………裏切られた』 多分、そんな所だろう。
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