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『○○さんに対してあの態度許せない!』
『いくら知り合いでも、あの人達態度悪いですよ』
『○○さん仕事忙しいのに捕まえて…○○さん困ってんの解らないのかな』
『あの人達、私達に対して凄い睨んでくる』
『○○さんの事利用してる!』
等々。
そんな声が上がり、ファン達を宥めながら俺は謝罪した。
なんで俺が謝罪せなアカンねんと思いながらも、俺がいる事で彼女達が来るんやから仕方ない。
確かに、彼女達は周りにあからさまにしていた。
遠くから俺を叫んで呼んだり、抱き着くような行為、側にずっと引っ付いて離れない等、私達は貴女達とは違うのよと言わんばかりだった。
そんな状態で、何回かライブした後に問題は起こった。
あるライブでの打ち上げ。
そこには俺がスタッフしてるバンドとR達や対バンしたメンバーとファン達の交流を兼ねての事だった。
俺は他のスタッフの子達とバンマン席、ファン席の間に席を取り、見渡せるようにしていた。
いわゆる、俺等が間の席に陣取る事でファン達が暴走してバンマンの席にむやみに立ち入る事が出来ないようにしていた。
年齢が二十歳以上の子はアルコールOKだが、それ以外の子はノンアルコール。
そうして俺等は周りを監視しながらも落ち着く事なくせわしくしていた。
俺はファン達に呼ばれた席で酒を勧められながら、挨拶して巡っていた。
その間は他のスタッフにA奴達から目を離すなと伝えていたがやはり問題が。
バンマンはバンマンで盛り上がっていた。
J螺がM咲希を呼びに行き、A奴はご満悦。
自分が居る席に、皆がきゃあきゃあ言ってたバンマンが居るのだからそりゃ機嫌も良いだろう。
スタッフの子に呼ばれて俺は報告を受ける。
暫く様子を見ようと俺はスタッフの子に奴等が何してるか見える位置に行くようにファン達にも伝え、潜らせた。
程なくして、スタッフが潜り込んでる席のファンが来る。
スタッフの子は監視を続ける為、事情を知っているファンに連絡を寄越した。
A奴は隣に座らせ、M咲希に引っ付いたまま離れないらしい。
そして、腕を回し寄り掛かるようにして落としにかかってるとの事。
上目使いをしたり、M咲希の体をベタベタ触る事から気付いた他のファンの子達から不愉快だとクレームが出る。
確かに、お疲れ様会&交流会を含めた打ち上げであり合コンではない。
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