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掴んでた手から嫌なモノが流れ込んできた。
ドロドロでドス黒い感情が。
補足だが、俺は中学の頃理不尽な事から虐めに合っていた。
若干霊感があった俺は虐めのストレスから相手が考えてる事、思ってる事が解るようになった。
信じられない話だろうが、言葉を交わしただけで何考えてるかが解った。
相手に触れただけで、心の中でどう思っているかが解った。
当時からの知り合いは俺が人に触れない事、触れ合わない事を知っている。
何故なら解るのが悲しかったから。
高校を卒業してからはその力は消えたと思っていたのだが…
今回は相手の念が強かったのか、腕を通して流れ込んできた。
その余りの悍ましさに思わず手を離したのだ。
それで解った事。
泣いた理由は今話している事じゃない。
俺に言っているのは嘘。
本音は、M咲希が構ってくれないのと邪魔が入るのが気に入らない。
そして、俺も含めそれがムカついてムカついて仕方がないのだ。
その思いは怨みに近い。
憎しみでいっぱいなのは解ったが、俺は言わなければならない。
「それが今関係あるん?」
「……ないけど」
「じゃあ泣くのやめたら?前回、K鬼に言われんかったか?今も泣いて皆に心配させて迷惑かけとるやろ。M咲希やって飛んできて慰めたんちゃうんか?」
「………うん」
「俺はスタッフやから皆を平等に扱わなアカン。A奴達だけ良いようにさせる訳にはいかんのや。解るか?M咲希やってA奴達だけ構う事は出来ん。それに自分等が勝手な事して誰が迷惑する思う?皆やで。少しは考えたらどうやねん」
「……………」
「自分等、周りからなんて言われとるか知ってるか?その度に俺は頭下げとんねん。あんま舐めた事やっとると自分等痛い目見るで。それにもうこれ以上俺は庇いきれんから」
「………解った」
程なくして2人がやってきた。
入れ代わるように俺は戻ったが、A奴が2人に後々何を言ったのかは知らない。
あまり良い事は言う訳ないと思うがな。
時間も経ち、酔う人は酔い、楽しく会話してる席もチラホラ。
バンマンはバンマンで宴会のようになってはいるが。
A奴達も戻っていてやけ酒か解らんが何人かは酔っていた。
俺が忠告したのもあり、下手な行動はしなかったがまた問題が;
D一が酔っている。
前回のD一は酔っ払って、対バンした知り合いのBa.Y飛に絡んでいった。
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