第3章 謎に近づくとき

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第3章 謎に近づくとき

「ねぇ、成田さんとは?」 叶わない恋の詳細を、まどかに話した。 まどかの質問に胸がまた痛む。 今日、常連のBarで質問責めに合うのは分かってたけど… 内容が内容だけに、いつもの楽しく飲むという感じではなく、まどかと向き合うこの状況は、まるで取り調べのように緊張感がある。 「成田さんには、思わせぶりな感じにはしたくないから正直に話した。バカだよねぇ…傷つけちゃったし。」 改めて叶わない恋に走った私は、どこに向かって進めばいいのだろうかと、迷走中。 「なんでお兄さんなのかねー、、」 まどかも呆れているだろう。 「でもあやねにしては、珍しいね。自分の気持ちそんなハッキリさせるなんて!」 「え…そう?自分いっつも自分の気持ちハッキリしてなかった?」 「あやねって、いっつも誰かの意見に左右されてる気がしてた。あと変に周りに気つかって自分の気持ち隠したり。優しすぎるんだろうね…自分のせいで周りに迷惑をかけちゃダメだって思ってるかんじがさ、、。それに慣れちゃってて言われても自分で分かんないだろうけど。」 色々振り返ると、確かに?って思えるものもあったかも。     
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