第1章 愚痴からの脱出

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「私生きている価値ないよね~」 カフェで目の前に座る相田峰子はため息をつきながら、相変わらずネガティブなことを言う。 言わなきゃけっこう美人で、友だちも多いと思うんだけどな。 最近知り合った彼女だけど、話を聞いている限りどうやら友だちは少なそうだ。 面白い話をすることもあるけれど、 毎回毎回こんなことを聞かされるのは本当に気分が滅入る。 でも、彼女に会っている理由……。 それは彼女の作ってくるお菓子がとっても美味しいからだ。 納屋橋まんじゅうが好きな私だけど、洋菓子も欲することもある。甘さも量もちょうどよいくらいに峰子は作ってくれるのだ。
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