「栗柄峠」

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 そのものズバリ、物語の舞台となる峠です。  実在はしない架空の峠ですが、神奈川県と静岡県の県境、足柄山周辺をモチーフとしています。  戦国時代の城の跡地や関所として使われた歴史等は足柄山ほぼそのままですが、現実の足柄山は走り屋がバトルをするような場所ではなく、また電波も入らないような場所なので地理と歴史、後はいくつかの美味しそうな地形だけ頂いて、ほぼオリジナルのものに改変してしまっていると言っても過言ではありません。  現実で言う「東名富士カントリークラブ」辺りが作中での展望駐車場及び城跡地となり、峠の中間地点には「誓いの丘」と呼ばれるデートスポットなども存在しています。  365号線周辺(※現実の話です)の辺りまでは幅の広い、整備された道が広がる比較的高速気味のレイアウト、そこを抜けると高低差が激しく、また道も狭く曲がりくねった中低速エリアとなっています。  霧が出やすい上、後半には小さな橋で一気に道幅が狭くなる区間もあり、意外と危険なコースです。  現在のコースレコードはかつて「最速の男」と呼ばれたミッドナイトブルーのR32GT-Rが遺した四分フラット。  世代交代も有り、彼がどんな人物だったかを知る走り屋も少なくなってはいますが、マシンが高性能化した現在でもこの記録は未だに破られていません。
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