王子様

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どれくらい時間がたったのだろう。 ほんの1、2分……それくらいの時間なのに、この沈黙の時間は驚くほどに長くあたしには感じられた。 「ありがとう……」 竜崎先輩は、そう呟いた。 「美依が俺のこと好きだって言ってくれて、本当に嬉しい。」 真っ直ぐに麻木先輩を見つめる目は、優しくて少し寂しそうだった。 「でも……ごめん。」 その言葉が、なぜかあたしの胸にも強く響く。 「美依にはたくさん助けてもらったし、同じ生徒会の仲間として尊敬してる。」 麻木先輩の肩が震えている。 ,
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