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「でも……美依の気持ちには応えられない。」
頭が真っ白になった。
嬉しいはずなのに、なんだか辛い。
いつもは「やっぱり」とか「ほらね」って思うのに、麻木先輩に対しては何も言葉が見つからない。
「そ……うだよね……」
麻木先輩の震える声。
「困らせちゃってごめんね……でも、受験勉強の前にどうしても言っておきたくて。」
「うん……」
「ちゃんと考えてくれて、正直に気持ち伝えてくれて……ありがとう。」
涙声が、教室に響いた。
「うん……、美依もちゃんと伝えてくれてありがとな。」
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