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その日の夜
俺は思い切ってもう一つの頭に思い切った事を聞いてみた。もうこれ以上イライラしたくないから
「なあ、なんでお前はいつも悪口言われてヘラヘラしてるんだよ。受け入れてんのか?」
「え?ヘラヘラしてたかな…?その自覚はないや」
うわ無意識かよ…。余計イライラしそうだ
しかし奴の顔を見てみるといつもとは違う真剣な表情を見せていた
「けど受け入れてなんか全くないよ。僕はこの体に誇りを持ってるからね」
予想だにしない力強い答えが返って来た
「誇りって、なんの誇りだよ…僕の体には頭が二つっていう事実になんの誇りを感じるんだよ」
少し不貞腐れたように言い放ってみる
その答えは、一呼吸置かれた後に返って来た
「確かにそうだね、でも開き直ったんだ。『この体を半分も使えるんだ』ってね。僕らキングギドラっていう種族は普通は三つ首、だから三分の一しか使えない。けどこの体は僕と君で半分こだ」
なんだよそれと言い放ち強がっては見たものの、僕のにやけ顔はこいつにはバレバレだったかもな
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