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おっと、つい南海電鉄の妄想が長くなってしまった。
春夏秋冬が感じられるのは、地上の電車ならではだろう。
それにくらべて俺は、季節感の全くない変わりばえしない暗いトンネルばかりを毎日見続けている。
いつまでこんな日が続くのだろう。
いつか叔父が勤めている南海電鉄に転勤になればいいのにな。
このまま引退は絶対にしたくない。
なんとしてでも廃車は、まぬがれたい。
改造されて南海電鉄に転用されるのが理想だ。
南海電鉄の電車だったら妄想が現実になるかもしれない。
そうなることを夢みて今日も俺は地下鉄に乗ってくる人を乗せて、レールに沿った道をひたすら走りぬく。
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