夢みる電車

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今から働かないといけないっていうのに、ほんと通勤ラッシュって地獄だよ。 そう思っていると電車が駅で止まった。右側の扉が開いて、ぎゅうぎゅうの人混みの所に人が飛び込んでくる。 なんだよ、次の電車に乗れよ。 俺はそう思った。 扉が閉まり、発車メロディとともに電車が出発した。 人が乗り込んだ分、さっきより何かでぎゅっと固められたように動けなくなった。 この時間帯は、なんだか少し息苦しい気がする。 電車の窓は人の二酸化炭素で曇っていた。 もう、この時間帯に通勤するのやめようかな、けど早起きして朝早くの電車に乗るのもなんだかなぁ、うーん。 俺は朝から悶々としていた。
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