第1章

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バキッという鈍い音と強い衝撃の後に頬が熱く、そして痛み出してきた。 すぐ傍には頭と顔の半分を包帯で覆った少女がいる。 「ごめんなさい」 俺は思わず謝罪の言葉を口にした。 そして、もう止まらなかった。 「ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!すみませんでした!本当にすみませんでした!本当にすみませんでした!俺があんなことしなければ!俺があんなバカなことしなければ!……」 最初は頭を下げるだけだった謝罪も、とうとう土下座した状態での謝罪になった。 それでも俺の頭には容赦ない足蹴が続いた。 そうなってもおかしくないことを俺はしでかしたからだ。 自分でもわかっている。 なんであんなバカな真似をしたんだろう、と。 俺はひたすら後悔し、ただただ謝り続けるしかなかった。 この何の罪もない少女に対して行った過ちを。 もう再び目を覚ますことすら出来ない――身体は生きていても、脳が死んでしまった状態の少女とその家族に。 俺は、謝ることしか出来なかった……
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