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八月1日、夜の11時…
一匹のはぐれ蝉の鳴き声が、やたらと耳に纏わりつく、流石に真夏の夜、蝉も暑くてたまらないのだろう、
鳴いて、鳴いて、鳴き疲れて地上に落ちて行く、
毎年の事だが、その行動に意味などあるのだろうか、
それとも、その鳴き声は別の目的の為、例えば助けを呼んでいたり、無き友を悲しんでいたり、
別にどうでもいい事だけど、今の私には蝉の鳴き声がとても悲しく、残酷な言葉のように胸に突き刺さる、
私達五人は校舎で理由あって使われていない教室、言うなれば曰く付きの教室を訪れた、
メンバーは霧谷裕人、風間大五、雪村こずえ、神雷薫子、そして私、雨宮郁子、みんなクラスは別々になっちゃったけど、幼稚園、小学校時代からの仲のいい幼なじみ、今回神雷さんからのある誘いでほんと久し振りに懐かしい顔が五人集まった
その誘いとは、、それはお金儲けのゲームをする為、
ゲームの名前は学園裏サイト、「レベルギフト、」通称バベル…
バベルの塔のようにそのレベルは100迄とそびえ建ち、貰える賞金は倍々に上がって行くところから付いた名だ、
そして今回私達が挑戦するゲームは、レベル1、賞金は五十万円、比較的易しく、参加した生徒達はほぼクリアしている、
このゲーム、神雷さんの話しだと何故だかチーム全員が小さい頃からの幼なじみじゃなきゃいけないらしい、頼まれて断り切れなかった私だけど、簡単にお金が手に入るなら、こんなに嬉しい事はない、おそらくみんなも同じ理由何だろうな、
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