レベル1…、難易度1…

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八月三日、夜10時… 暑い、とっても暑い… 夏の夜ってこんなに暑かったっけ、 それにお腹が空きすぎて死にそう、身体が動かない、 ああ、目の前の水を一気に飲み干したい、それが許されるならば、 誰も言葉を話さない、いや話したくても話せないのか、咽が砂漠のように乾ききっているから、舌が干からびた人参のようにしょぼくれているから、 理由は幾らでも考えられる、この状況なら沈黙は正しい選択だから、 後二時間、後二時間経てば漸く終る、この飢えと乾きのゲームから、 私のペットボトルの水、どの角度から観たとしても、後一口だけ、持ちこたえられるだろうか、 不安が私の中を駆け回る、 お仲間の霧谷君の残っている水は後コップ一杯分位はある、流石に小さい頃から運動部、飲み水のペースを熟知している、彼は確実にこのゲームをクリアするだろう、 雪村さんの残っている水の量はさらに凄い、コップ三杯分位ある、冷静沈着、頭脳明晰、昔から無駄の無い彼女だが、あそこ迄水が残っていると、とても人間とは思えない、 神雷さんの水はコップ半分位かな、あのまま行けば、ゲームクリアは間違いないけど、さっきからペットボトルを放り出してかなり長くトイレに行ってるみたい、お腹でも壊しているんじゃないかと少し心配だけど、神雷さんに限ってそれはない、何てったって彼女は獰猛と言うか、野生的と言うか、小さい時から胃が丈夫で多少古い食べ物でも平気で食べていたから、まずお腹を壊す事はあり得ないから、 、
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