1#プロローグ~海に佇む山の鳥

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 ざざ~~~~ん・・・  ざざ~~~~ん・・・  ざざ~~~~ん・・・  ざざ~~~~ん・・・  大海原から運ばれた大時化の波が、海岸へ止めどなく打ち寄せた。  誰も居ないこの海岸には、1羽の鳥だけが佇んでいた。  1羽の鳥・・・  それは、  カモメでもなく、  カモでもなく、  ウでもなく、  ミズナギドリでもなく、  シギやチドリでもなく、    ざざ~~~~~~~ん!!  ざっぱーーーーーーん!!  「うっぷっ!!自慢の長い尾羽がビショ濡れだァァァァ!!」  山の中で生きている筈のヤマドリだった。  
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