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「ねえ?この森、何処まで大きいのかなあ?」
「知らねーよ!!何でそんなこと聞くんだ?パンテラよぉ?」
「だって・・・」
ヤマドリのパンテラは盟友のヤマドリのトリノに聞けなかった。
・・・この森を抜け出したいと言ったら・・・
・・・もう嫌なんだ・・・
・・・毎日木の実をほじくる為に生きて、たまにやって来る人間の銃に脅かされる日々なんて・・・
ダーーーーーン!!
ダーーーーーン!!
その時だった。
隙をついて、人間のハンターがヤマドリき狙いをつけて銃をぶっ放ってきた。
間一髪!!
盟友のヤマドリのトリノも、そしてヤマドリのパンテラもとっさに逃げて、銃弾に命中することは無かった。
ばさばさばさばさばさばさ!!
「あぶねえ!!あぶねえ!!もういやぁ!!」
ヤマドリのパンテラは、身体より長い尾羽のわりに小さい翼を必死に羽ばたかせて、危険なこの森を飛び逃げた。
ばさばさばさばさばさばさばさばさばさばさ!!
「何処に行っても森、森、森、森!!ずーーーっと森!!もう森に居るの嫌ァァァァァァ!!」
・・・あっ・・・?!
ヤマドリのパンテラの脳裏に、親ヤマドリとの会話の記憶を思い出した。
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