第35話
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声の張らないシェイルの声が、耳に直接入ってくる。 空いている手をシェイルの左腕へと向け、魔力をためて弾を近距離で二・三発打ち込める。傷をえぐるように食らった左腕は飛び、失う。 返り血を浴び、視界が悪くなる。それと同時に、過去の事だろうと仲間だった。信用していた者の左腕の損失に、感情が揺さぶられる。 視線を逸らせ、ただ地面へと突きつけられた。
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