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以前一部の魔物が、魔王を殺す。という計画を目論んでいた輩たちがいるという情報をアマシュリから聞いた俺たちは、敢えて気付かないふりで魔王に面会を要求してきた計画者たちを入れ、牙を向けてきたところを、シェイルが片を付けた。
俺がやりたかったというのに、立ち上がる暇を与えずに潰した。
争いを見慣れているアマシュリもその場に立ち会っていたが、その恐ろしさに足を震えさせていた。
大丈夫だと慰めてやったが、アマシュリにとってのトラウマとなってしまったみたいで、今でもシェイルと関わる時は、かなりの緊張を見せていた。
「じゃあ城を頼むぞ」
「魔王…私を置いて行くのですか?」
「バーカ。お前まで連れて行ったら、城を誰に任せればいいんだ? そこらへんの魔物に占領されても面倒だろうが」
「…そうですが、ここにはヴィンスもリベリオもいます」
「一応だよ。確かにあいつらだってそこらの魔物よりは強いが、何かあったら困る。だから、シェイルが城とここの者たちを守ってほしい」
「…わかりました」
「大丈夫だって、(城を中心に)東西南北にある洞窟にいるドラゴンたちには近寄らないからさ」
「あたりまえです!」
いつもシェイルには無理を言っている自覚はある。
城を抜け出した時も、相当叱られる。
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