君に誘われ 海

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君に誘われ 海

夏休みまであと2日となり学校も授業が無くなり掃除 や先生の話ばかりになった。 掃除中も夏休みが楽しみなのか皆を何をするか、どこ に行くかなど話し合っている。 窓を開けて風をいれても夏特有の暑さと蝉の鳴き声の ダブルパンチで暑さは変わらない。 そのダルい中掃除をしていた僕に、 「来週海に行こうよ」 と誘ってきた女の子。 その女の子は僕の好きな子でクラスでも人気な子だっ た。 そんな人に誘われ僕は内心ドキドキしていた。 でも一度深呼吸し心を落ち着かせる。 僕にとって彼女から誘われた事は特別な事。 だけど彼女からしたら沢山いるうちの友人の一人を 誘ったにすぎないだろう。 彼女にとって僕はただの友人なのだから。 「ダメ...かな」 ずっと黙っていた僕はその声で現実に意識を戻し 彼女を見る。 「あ、あぁもちろん行くよ。」 「良かった!」 満面の笑顔を見せる彼女にまたドキッと胸が心臓が 心がドクンと波打つ。 可愛いその笑みに僕は動揺を隠すのが精一杯だった。
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