ボクは海が好きだった…

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 その白煙は、いつまでもつづき、だんだんと暗くなっていった。  気がつくと、ボクは白っぽい壁のような中にいた。  それは、かなり窮屈(きゅうくつ)な箱のような……。  しかし、わずかに弾力があった……。 「あれ? どうなってるんだ……?」  すると頭上から、 『あなたは、私の宝物である笛を盗もうとしました。ですから罰を与えます』 「やっぱりバレてたか……。で、その罰とは……?」 『それは、そこから出れば分かるでしょう……。オホホホホ……』
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