ボクは海が好きだった…

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 すると、普通に呼吸をすることができた。  海亀は、海中に入ると、どんどん底へ底へと進んで行っているようだった。  ボクの頭の中で、その光景が浮かんでいた。  色々な魚や生物が、思い思いに生きている……  まったく見たこともなかった深海の様子は、まさに絶景といってよかった。  やがてボクが眠くなった時、海亀が止まった。 『はい、着きました』  ボクが顔を上げると、見たこともない美しい宮殿のような広間にいた。 「ほーう……ここが、龍宮城なんですか……」
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