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「さーて、この箱だけど……やっぱり白煙が出るのかな……?」
と開けようとしたが……
「まてよ……むかし噺では、白煙が出て、おじいさんになったとか……。いや、あれは全くのフィクションだからな……。箱の大きさも違うし……。まぁいいか……海姫も、すぐに開けろと言ってたから……」
一旦、青々とした広い海を眺めてから、ボクは意を決して――
その箱を開けた。
しかし、何も起きなかった。
「なーんだ……ただの空箱か……」
すると、突然、ものすごい勢いで白煙が出だしたのだ。
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