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山小屋
一人で近所の山を散策中、突然、大雨に見舞われた俺は、たまたま近くにあった小屋に避難した。
窓もないので物置小屋のようだ。
中は真っ暗だけれど雨が凌げれば問題ない。
降りしきる雨音に顔を上げると、頬に天井から水滴が落ちてきた。
「雨漏りか」
手の甲で頬を拭うと、妙に臭いしヌルリとしている。
小屋の中には何もない。
雨は止まないが、再度外に出て確認すると……小屋の上に倒れこんでいる何かが……
俺は濡れることなど気にせず麓まで走って降りた。
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