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序章1━仮想戦線~imaginary skirmisher~
総じて国家という体系は、体裁を取り繕う壁以上の機能を持ちやしない。国中に張り巡らされたライフラインも、国民の代表を選ぶ選挙も、文明の発達した国家という事を証明する手段の一つだ。国民の為の政策など存在した試しなど一度としてなかったよ。
そうなると国家存亡の危機という言葉の時に用いられる国家は、国民の居場所という意味ではなく国の体裁の事だとしか理解のしようが無い。簡単に言うと国のメンツが立たないと言うだけさ……。
ならば恥も外聞もないこの国など初めから国ではなかったのさ。
━━週間新時代No.156 「シリーズ企業家に聞く成功への理念」 その第三回アーベントレーテジャパン代表取締役への取材の際に出た、過激な国家論より抜粋
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