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そろそろ2ヶ月が過ぎようとしていた頃…。
学校から帰った私は、家の中に誰もいないと近所に悟られるのが嫌で、部屋に向かって
「ただいまー」
と大きな声で、そこに誰かがいるような振りをした。
「おかえり…」
若い女性の声…。
聞こえてはいけない声がした。
しばらくドアを開けたまま部屋の中を呆然と見つめていた…。
すぐに逃げられるようにドアにサンダルを挟み、少し開けた状態で中に入って行った。
誰もいない。
ベランダのドアを開け少し空間を作ってから、玄関のドアを閉めた。
確実に目に見えない『誰か』が、いる……。
そう思った時だった。
6畳が2つ続いている隣の部屋から女性の叫び声と小さな子供の泣き声、怒鳴る男の声がする……。
その部屋は荷物置き場になっている。
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