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そのまま次の駅。
誰も乗り込んでこない。
親子連れは終点で降りるみたいだ。
お母さんが男の子のリュックを担がせ直している。
『次は終点、ネムノキ』
アナウンスが終点を告げると同時。
突然窓ガラスから光が飛び込んでくる。
「うわっ!」
思わず手を目の前に翳す。
予想しなかった展開に心臓がどくんと跳ねた。
なんで?
地下鉄なのに。
考えてる間もなく線路は上方向に向かっていく。
一瞬で地下鉄は地上、それも高架を走る電車に変わった。
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