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10月11日水曜日
「ハイゼンベルグの不確定性原理について。
諸君らもすでに知っているだろうが、素粒子…つまりこの世界のすべてのものには、存在率がある。
それは常にゆらぎを持ち、あらゆる可能性を孕んだまま、結末は不確定であり続ける。
『観測』という行為が、無限に等しい可能性のなかに、ひとつの答えを確定させる。
観測者の存在が、その結果に影響を与えるのだ。
それでは諸君、考えて欲しい。
それならば観測者がいない世界では、一体何が起きているというのだろうか?
観測されないのであれば、そこにあるのは、ただの無だろうか?
無には、素粒子すら存在しないのか?
そんなものが…『存在』すると、賢明な諸君らは考えるか?」
※閲覧注意※
ここから先の章には、残酷な描写が含まれます。
苦手な方は、ここで真実を確定し終わらせることを推奨いたします。
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