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宮との出会いは、ゲイが集うそういう場所。高校生の僕は本当は出入りを許されないけど、店長の飯淵さんが良くしてくれるお陰で、年齢を誤魔化して来店することが出来ている。
そこで、初めて宮と出会った。
スマホをずっと弄っていて、ヤリたそうなおっさんどもが声をかけようが無視を決め込んで、結構すかした奴だった。
僕は、そんな宮から少し離れたカウンターの隅に腰を下ろし、ノンアルコールカクテルを飲んでいた。
「井鍋(イナベ)くん、今日もかわいいねぇ?。今日くらいおじさんと遊んでくれないのぉ?」
「あは!ごーいーん。そう言うの嫌いじゃないけど、僕人待ちだからごめんね?」
誰も待ってないけど、タイプじゃない人にはこうやって断っておけば、悪い印象は与えない。
少なくとも、少し離れて座っている、あの人みたいにはならない。
「隼兎(ハヤト)、ほい。」
飯淵さんが、追加のノンアルコールカクテルを出してくれた。
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