第二話

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ボーっとする頭のまま机に伏せるようにしていると「井鍋、お前またヤッたの?」 後ろの席の関野につつかれながら声をかけられた。 「え?どうして?」 「お前が、だるそうにしてる時は、いつもヤッた後だから。わかりやすいんだよ。」と言われた。 「うん。まぁ、そうだね。あのいつもの人……。」 「目隠しの?」 「そう。」 「大丈夫かよお前。」 「何が?」 「それ、いいように、性欲処理されてんじゃん?」 それでもいいと思った。 宮と繋がれるなら、僕はいつだって呼び出しに応える。 「心配しなくても、大丈夫だよ。」 宮はそんな奴じゃない。 セフレだけど、ちゃんとセックスの時は愛を感じるんだ。 授業は身になるわけもなく、終わっていった。
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