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あの後、斗真のマンションを出た私はストレス発散にアニメショップに立ち寄った
私の事を理解してくれるのは、ルカくんだけ
斗真には、もう買うなとは言われてるけど、少し覗くだけならいいよね……
某ビルの3F
小さな お店だけど雑誌に載るくらい有名な場所
私は迷わず、あるコーナーへ足を運ばせる
ルカくんだらけの特別コーナー
ルカくんを見たてたクマのヌイグルミ
タオル類
マグカップ
そしてルカくんが語りかけてくれるCD(特典付き)
等身大掛け軸…… 欲しいけど… 手が出せない
今月は使いすぎて厳しいんだよね……
はぁ~ まあいいや。眺めてるだけでも癒されるってもんよ
1時間あまりルカくんを堪能した後、お店を出た私は家に帰ろうと歩き出した
その時………
「ちなっ ちゃん!」
ちなっ ちゃん…?
友達にも斗真にも家族にも、そんな呼ばれ方はされたことがない。
しかも、この声…… ついさっきまで聞いてた声じゃん
ということは……
私は恐る恐る振り返った
すると目に飛び込んできた人物は…
「ちなっ ちゃん!先ぶり~」
斗真のお兄様… 宏輝さんだった。
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