1 二次元みたく、現実は甘くない

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私は変態なのかもしれない…… そう言われて 恥ずかしいはずなのに、嫌なはずなのに…… 斗真に言われると… 素直に従ってしまう 「早く……私の淫らな お口にいれてください………」 ……と。 ・・・・・・・・・・ 「おはよう 千夏…」 あれから 斗真に一晩中 抱かれた私は いつの間にか寝てしまったみたいで起きたら 体に力が入らず… 斗真の腕の中にいた 「おはよう…斗真」 斗真はやっぱり優しい… なんだかんだ酷い扱いされてるけど、こうして 穏やかな笑顔を私に向けてくれる そして優しく頭を撫でて…… そして……こう囁く 「気絶しちゃうくらい、昨日は気持ちよかったの?すごい声出てたよ… 御隣に聞こえたかもな。………あ、そうだ… このCD、もういらねぇよな」 ……え? 優しいと感じたのは、たった一瞬だった…… 「え… あの…それ」 斗真の右手にはルカくんのCD さっきまで、穏やかだった笑顔とは裏腹に悪魔のような笑顔に変わると 「さあ、ルカくんと永遠の お別れだ……」 そう囁きながら 私の命より次に大切なルカくんヴォイスCDをバキバキに割ったのだ……。
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