3 俺様…ライバル現る

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宏輝さんは、先ぶり~っと片手をヒラヒラさせて満面の笑顔で語りかけてくる ビシビシと周りの女性の視線を浴びる中、私の前へ近付いてきた 「…あの、どうされたんですか?よく、私が ここにいるって分かりましたね…」 「どうされたかって? こーれ、ちなっちゃんのだよね?」 そう言ってポケットから取り出したのはルカくんキーホルダーがついた家の鍵。 あ… いつのまに…… 「あ、ありがとうございます!」 「それ、恋愛クリスタルのキャラクター、ルカくんだよね?」 ……え? 宏輝さん、ルカくんの事 分かるの? え、どういうこと?あれは乙女ゲームで、、 宏輝さんが、するようなゲームじゃないんだけど…… 「それ、僕もやってるんだよね。友達に勧められて やりはじめたんだけど、、結構ハマっちゃって。ちなみに俺は、レイくん 推し」 マジですか… こんな近くに同士がいたなんて……  レイくん推しなのがあれだけど・・ レイくんは いうならば弟系の可愛いキャラで口癖が(僕、お気に入りのクマさんがないと寝れないの)だ。 ルカくん は年下だけどレイくんのキャラとは真逆。口癖が(俺だけを見てくれないと…悪戯しちゃうよ?どうなっても知らないからね)だ。 このセリフを何十回・・いや何百回とイヤホン越しに囁かれてきたのだ このセリフだけで何回 気絶しそうになったか……       「ちなっちゃん?聞いてる?」 あ… いけない 自分の世界に入りすぎてた・・
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