959人が本棚に入れています
本棚に追加
/321ページ
「どんな風にからかったんだよ。お前の同級生と俺を接触させたくないならちゃんと話せ」
「分かったから!! 携帯しまってよ」
聞きわけの悪い妹が、やっと腹を決めた。
「お前の話が嘘臭かったり矛盾が少しでもあったら、速攻で片っ端からお前の同級生に聞きまわるからな。このご時世、易々と秘密の隠蔽や虚偽がまかり通るわけがないんだからな」
が、自分の妹なのに、どうも信用出来ずに釘を刺す。
顔を顰めた真琴が、しぶしぶ話し出した。
それは、耳を疑う内容。
オカンは泣き出し、オトンは怒り狂い、俺は、
「……人間のやることじゃねぇだろ」
血の気が引いた。
最初のコメントを投稿しよう!