機械化帝国…1.移民

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「当機はこれより惑星アルテュースへの大気圏突入態勢に入ります。お客様はお席にお戻りになり、セーフティバーをセットして、大気圏突入にお備えください。これより先…」 その機内アナウンスを聞き、彼も席に戻った。窓から惑星が見たいと思ったが、窓はすでに耐熱シャッターが閉められていて、外の様子は見られなかった。 やがて、大気圏突入開始のアナウンスがあり、まもなく機体が揺れ始め、耐熱シャッターがほのかに赤くなった。 しばらくして揺れが収まると、耐熱シャッターが開き、青い海と地平線が見えた。 「当機は無事アルテュースの大気圏を入りました。これよりラドン大陸ラットス宇宙港へ向け飛行いたします。セーフティバーは解除いただき…」 1時間ほどの飛行で宇宙港に着いた。 彼は宇宙港に着くと足早にタクシー乗場に向かい、タクシーに乗った。 「すいません。移民局まで」
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