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伏し目がちの長い睫毛。
薄紅色の上品な唇が
開いては窄み上下する度
「アア……イヤッ……!」
もう
見てられない――。
先走る僕の先端は
受粉を待つめしべのように粘ついて
「ンンッ……」
恥じらいもなく彼の唇から
ねっとりと妖しい銀色の糸を引く。
「いいぞ!ハンサム」
「もっとだ!もっとやれ」
外野が騒いで囃し立てると
白薔薇のような頬は微かに紅潮した。
それでも不遜な瞳で一瞥しただけで――。
「足を上げてごらん」
「え……?」
「ソファーの背もたれにこっちの足を上げるんだ。できるだろ?」
「そんな……」
九条さんはもっと大胆なポーズを僕に命じる。
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