episode221 激情

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伏し目がちの長い睫毛。 薄紅色の上品な唇が 開いては窄み上下する度 「アア……イヤッ……!」 もう 見てられない――。 先走る僕の先端は 受粉を待つめしべのように粘ついて 「ンンッ……」 恥じらいもなく彼の唇から ねっとりと妖しい銀色の糸を引く。 「いいぞ!ハンサム」 「もっとだ!もっとやれ」 外野が騒いで囃し立てると 白薔薇のような頬は微かに紅潮した。 それでも不遜な瞳で一瞥しただけで――。 「足を上げてごらん」 「え……?」 「ソファーの背もたれにこっちの足を上げるんだ。できるだろ?」 「そんな……」 九条さんはもっと大胆なポーズを僕に命じる。
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