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絶え間なく与えられる
甘い責め苦には耐えられず
「ンアアッ……いやあっ……アアッ!きちゃう……」
否が応にも口から出てくるのは
すぐに嬌声だけになった。
「アアッ……もっと……もっと啼けよ……」
まるで法悦のマリア。
常軌を逸した九条敬もまたひどく乱れた。
それは
「中で逝け」
「え……?」
何の弱みもない清廉潔白な彼が
「中だよ……俺ので逝けよ、和樹」
「九条さんっ……何言って……」
「みんなの前で――俺ので逝って見せろって言ってるんだ!」
誰よりジェントルな
生まれながらの紳士が
「だっておまえ――俺のもんだろ?」
奥深く眠る欲望を
初めて公けにした瞬間だった。
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