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「アッ……もう……死んじゃうっ……!」
いつもなら
なんだって僕にペースを合わせてくれるのに。
「九条さんっ……お願い……」
あの時だって誰かさんと違い
度を越して無理をさせることなんてない。
「お願い……出して……もう……出して下さいっ……お願いしますっ……」
だからこんなこと
僕に言わせることなんて今まで一度もなかったんだ。
「ンンッ……!嘘っ……」
しかし懇願しながら
僕は次なる快感に襲われ目を剥いた。
「これだろ?欲しいのは――」
ガクガクする腰を抑え込みながら
九条さんはうっすら唇に笑みを浮かべる。
「快楽にまだ先があるって、君が言ったんだ」
黒い笑みだった。
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