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「なら一緒に逝こう――そこまで」
忘れていた。
九条敬は支配者にして
忠実なる僕の僕(しもべ)――。
僕が洩らしたただ一言も
聞き逃したりはしないんだ。
「ハッ……アガッ……アアアッ……!!」
一層攻めたてられ
何度目かの絶頂に達した僕は
「イヤッ……熱いの……中が……燃えちゃう……!」
もう訳も分からなくなって
イヤらしい言葉を口走り
「敬っ……敬っ……アアッ……!」
狂ったように泣きながら
彼の首にしがみついていた。
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