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下着をずり下げて、飛び出したそれに食らいつけば、ほんの少し塩味を感じる。一日中働いて、その間ずっとスーツの奥で締め付けられ、それでも生きていたと感じさせる生々しい匂いに興奮する。舌先で下から上に舐めあげ、咥えては、吸い上げる。
「ああっ…っ!た、っくん……」
「気持ちいいですか? たくさん、良くしてあげます、ね」
下から見上げた杉浦の顔は蕩けていて、昼間の顔は消えていた。
羞恥心を抉っているはずなのに、杉浦の表情は娼婦にも似たそれで、和田はますます煽られてしまう。
口の中いっぱいにとろみの強い酸っぱい液が溢れて広がり、杉浦も興奮しているとわかる。
自分の唾液でぐちょぐちょになったそれを時折、手でぬぐっては扱き、また啜る。
そのたびに杉浦が、悲鳴をあげて体を震わせる。支えている杉浦の肌色の腰もすっかり汗ばんでいた。
じゅぶっじゅぶっと卑猥な音をさせて、口を上下に動かせば、引き剥がそうと和田の頭に力なく触れている手が、ぶるぶると震える。
「先生、出して……? いっぱい飲ませて…」
「たっく……ん、あっ…だ、め……!」
「ちょうだい…! ほら、イッて…!」
「あっ……やぁ…!」
がくがくっ、と大きく体が震えたのと同時に、和田の口内に生ぬるい液が勢い良く吐き出された。青みを感じる苦いそれを舌先で先端から絡め取るように吸えば、杉浦の手が和田の髪を掴み、抵抗しているのを感じた。
イッたばかりの先端を刺激され、さすがの杉浦も無防備な状態なのだろう。
液を吸い絞り、掃除をするかのように丁寧に舐め取る。口元を手の甲で拭って、ゆっくり立ち上がれば、目の前にはぐったりと玄関のドアにもたれかかった杉浦と目があった。
まだ時々、体をヒクつかせ、言葉も出ないという杉浦の様子に、和田は飛び散らせた理性を徐々にかき集め始めた。
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