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「純太郎さん、今日は何から何までありがとうございました」
「なーに、もしなんか汚ねぇとこあったら、若いのよこすから遠慮なく言ってくれ」
「要くんも手伝ってくれてありがとう」
「いえ、僕は何も……」
「またね、要」
「うん…」
要の顔色もすぐれないが、和田もまた『一人で』という言葉が耳に残っていて、お互い生返事になっている。
「おい、犬」
純太郎が思いついたように和田に声をかける。
「またあなたはそうやって、俺を犬扱い……」
「いい飼い主が見つかってよかったな」
「え……」
飼い主とは、もしかして杉浦のことだろうか。ちらりと横の杉浦を見ると、軽く睨まれた。
「飼い主の気持ち考えない駄犬ですけどね」
「はっはっは。違いねぇ」
「えっ、駄犬!?」
狂犬の次は駄犬かと、和田は肩を落とした。
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