第五章:堕ちていくと知りながら

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第五章:堕ちていくと知りながら

 もう堕ちてしまったら抜け出せない。藻掻いても藻掻いても、一人では水面には上がれない。 ――この人がいないとダメになってしまう。  そうなってはいけないと常に警鐘を鳴らし続けなければ、杉浦は危険だ。その優しさに甘やかされすぎてしまっては、だめだ。
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