417人が本棚に入れています
本棚に追加
/420ページ
第2章 王都編 第34話
お昼になり孤児院で昼食をご馳走になった竜人は、お土産のケーキをステラさんに渡すと皆に配ってもらう。
「うわ~、甘くて美味しい!」
ケイミーはケーキを一口食べると感激していた。
子どもたちは皆笑顔でケーキを頬張っており、竜人はケーキを買ってきて良かったと思った。
「竜人さん、ありがとうございます。食事には困ることはなくなったのですが、あまり贅沢なものは買ってあげられないもので。」
ステラの言葉に気にしないで下さいと伝え、ケーキを食べ終わると一週間程の食料を食料庫に補充して、竜人たちは孤児院を後にする。
「竜人お兄ちゃん、また来てね~。」
ケイミーたちにに見送られて竜人たちは買い出しでもしようと思い、まだ行ったことのない商店の建ち並ぶエリアへと向かうことにした。
しばらくの間、いろんな商店を見ていっていると突然エリスを呼ぶ声が聞こえてきた。
「エリスじゃないか? ミーナも一緒にどうして王都に居るんだ?」
呼ばれたエリスは声のする方を見ると、驚いた表情を浮かべた。
「コルビー? 王都に行くっていってたけどここの商店がそうなの?」
竜人は二人が話しているのを見ながらミーナに尋ねた。
最初のコメントを投稿しよう!