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エリスはコルビーに拒絶するように告げる。
「私もミーナも兄さんからは離れません。それにコルビーに面倒を見てもらう気もありません。」
竜人はエリスたちのもとに行くと、どうしたんだと聞いた。
「貴方が竜人さんですね。エリスたちのことを助けてくれたことには感謝していますが、もうこれ以上エリスたちを危険なことに巻き込むのは止めてもらえませんか?」
コルビーは竜人を見るとそう告げてくる。
「コルビー!」
エリスはコルビーに怒ったように言う。
竜人はコルビーの言わんとしてる事を察して、コルビーの方を向くと答えた。
「俺は別にエリスたちの行動を制限するつもりはないよ。エリスたちが王都に残ることを望んだのなら、俺にはそれを止めるつもりはない。もともとこの旅は俺の都合でしているものだから。」
そう言うとエリスたちの方を向く竜人。
「ほら、竜人さんもこう言っているじゃないか。エリスはもう危険なことをしなくてもいいんだよ。」
コルビーは我が意を得たりと言うようにエリスに言う。
しかし、エリスはコルビーの言葉を聞いていなかった。ただ竜人の方を向くと涙を浮かべて言った。
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