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ティーナたちが部屋を出ていく前にミーナの側へと近づく。
「良かったですね、ミーナお嬢様。」
そう言うとミーナは顔をあげて、ティーナたちの方を向くと「ありがとう皆。」と告げていた。
ティーナたちが部屋から出ていくと、竜人たち三人とミーナの周りで心配そうに見守っていた動物たちだけにになった。
エリスがミーナに近づくと、ミーナを抱き締めた。
「ミーナ、いろいろ心配かけてごめんね。」
エリスの言葉に再び泣き出してしまったミーナ。
そして、三人はしばらくの間抱き合っていると、竜人が二人に話し掛ける。
「二人とも、改めて約束させてくれ。もう何があっても二人から離れようとはしない。二人を護れるように俺はもっと強くなってみせる。」
「兄さん、私も兄さんの支えられるように強くなります。」
「私も強くなる。アルもピピもクーも強くなるって言ってる。」
動物たちもみんなに誓うように鳴いていた。
「みんな、ありがとう。」
竜人がみんなにそう告げると、エリスとミーナの体から仁と義の珠が飛び出してきて、竜人の体が黄金色に輝き出すとその光を仁と義の珠が吸収していき、黄金色に染まった珠は再びエリスとミーナの体へと消えていった。
「一体何が起こったんだ。」
竜人が思わず呟いていた。
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