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「お兄ちゃん、死んじゃやだよ、しっかりして!誰か助けてー!」
「由姫・・・無事か?」
勇樹の目にはもう何も見えなくなっていた。
「お兄ちゃん、私は無事だよ!」
由姫は勇樹はの手を強く握るとそう告げた。
呼吸を荒くした勇樹は最期の言葉を由姫に告げる。
「由姫・・・無事で良かった・・・。母さんと父さんのこと頼むな・・・。」
由姫の握る手から力なく地面へと勇樹の手は落ちていった。
「お兄ちゃん・・・、こんなの嘘よ・・・。いやあああああー!」
由姫は泣き叫ぶと勇樹の体にしがみつき、やがて意識を失った。
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