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9話 イタチのリモミン。
しばらく歩くと、たくさんのリーフを、カゴにいっぱいに両手に抱えて、歩いているイタチさんがいた。
「キャッ。転んじゃった。」
『大丈夫?』
僕は落ちたカゴを拾ってイタチさんに渡した。
「うん。大丈夫。」
『どこまで行くの?』
「マッカルってフクロウがやってるカフェで今日結婚式があって、私が作ったリーフを飾りつけに使うのに、注文を受けて、今そのカフェにお届けしてるとこなの。後このブーケもね。」
笑顔で見せてくれたブーケはそれは凄い綺麗で本当に幸せになって欲しくて一生懸命作ったかよくわかる、そんなブーケに見とれてしまった。
『凄い器用だね。大変だよね?作るのって』
「そうだね。でも花嫁さんが、このブーケを嬉しそうに受け取ってくれた時が私嬉しくてだから妥協しないで作るの。」
『これだけ、凄ければ絶対喜ぶよ。イタチさん。僕も暇だから一緒に運んであげようか?』
「本当?ありがとう。とても助かる。あなたお名前は?」
『クッキー屋さんのチャーマル。君は?』
「私はお花屋さんのリモミンだよ。」
こうして僕はイタチのリモミンの荷物を半分持って一緒に歩き出した。
…みんなこんなに一生懸命なんだぁ。
…僕は僕のクッキーを食べてくれる事ばかり考えて自分のお店から出た事あまりなかったからすっごい新鮮だぁ
…それにしてもみんな凄いなぁ。
…僕も頑張らなきゃ。
もっと、いろんな町のいろんなみんなを見たくて、まわりをキョロキョロしながら、僕はそのマッカルって言うフクロウさんのカフェに向かってイタチのリモミンと歩いていた。
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