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3話 初めての友達タヌキ君
『僕のガスで焼いたクッキーです。どうですか?美味しいですよ。元気になりますよー』
シーン。
誰も見向きもしてくれない。
そんな時だった。誰かに話かけられた。
「君、スカンクだよね?」
『うん。君はタヌキ君?!』
「君を探していたんだ。友達にならない?」
意外な言葉に僕は是非!と握手した。
すごく嬉しかった。
僕はすぐ店に戻り、クッキーをタヌキ君に渡した。
『タヌキ君食べて。これ僕のガスで焼いたんだ。』
一瞬、嫌そうな顔をしたが受け取ってくれた。
「ごめん。後で食べるから。それより一緒に海まで行かないか?スカンクってガスでるよな?次はいつだ?」
『多分30分後くらいだと思うけど、、、。ガスはビニールに入れてオーブンで焼くクッキーの材料にしないと、、、。』
「そんな事いうなよ。友達じゃないか?1日1回付き合ってくれたら、必ずスカンクに感謝のスター送るから!」
僕のクッキーは、味に自信はあるけど、スカンクが作ったという事実で全然貰いに来る動物がいなかったんだ。
だから感謝のスターなんて貰った事も無いんだよね。
そんな僕は、僕を必要としてくれるタヌキ君が嬉しくて、何をするかわからないけど、海に一緒に向かった。
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