6話

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魚が気絶しちゃうのは少し悲しいけど、 クッキー食べてくれて、 感謝のスターくれる友達だもんね。 友達だから魚気絶するの嫌だけど、慣れなきゃね。 そして、2匹で砂浜から道路まで上がってきた。 「スカンク!また明後日な。」 『うん。あのタヌキ君!』 僕は、一生懸命想いの入ったクッキー100枚を、タヌキ君に渡そうと袋を差し出した。 でも、なぜかタヌキ君は嫌そうな顔を一瞬した様に見えた。 …どうしたの?タヌキ君。 「今日もお腹一杯なんだ悪いな。」 そう言うと、タヌキ君は、クッキーを1枚も受け取らず振り返り、去って行こうとした。 僕はタヌキ君を追いかけ、 『2枚でいいから後で食べてよタヌキ君。』 そう言ってタヌキ君の手に握らせて手渡した。 「おう。」 そう言い魚を入れたカゴを背負ってタヌキ君はタヌキ君の住む町の方へ行ってしまった …あーあ。98枚も余っちゃった。 …そういえば、僕はこの街に来て、自分のクッキーを焼くのに家ばかりいたなぁ、、、。 …せっかくだし街を散歩してみようかな? 僕は、自分が住むエブリスタ街の、僕が住むD町の散歩に出ることにして、残った98枚のクッキーを持って、フラフラと歩き出した。
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