7話 狼のヨッシー。

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7話 狼のヨッシー。

このエブリスタ街はね、ABCDの町に分かれてるんだ。 僕の住む街は、D町なんだ。 だいたいABCDで10000匹のいろんな動物が住んでいてね、なぜか不思議だけどみんなだいたい身長は一緒なんだよ。 みんなだいたい90センチくらいかな? 多少の大小はあるけどね。 僕は僕の住むD町を散歩をしながらお店に帰る事にした。 曲がり角に来ると、 「配達に遅れちまう!」 「『うわー。』」 【ドシン。】 『いててて!』 誰かと激突した。 「大丈夫かい?」 狼さんに手を差し伸べられて引き起こされた。 僕だけが転んだみたいだった 『大丈夫だよ。ありがとう。』 「ごめん。急いでいて。しかも今日は仕事が立て込んでて、ご飯を食べてる暇も無いんだ。全く参ったよ。じゃあぶつかってごめん、スカンク君。」 荷物を担いで走っていこうとする狼さんを僕は呼び止めた。 『待って、狼さん!お腹空いてるなら僕のクッキーあげるよ。これで頑張って。』 僕はクッキー5枚を狼さんに渡した。 「おっ!ありがとう!助かるよ!これオレの名刺!1回予約無しの最優先で配達してあげる。君の名刺は?」 『ごめん。今持って来て無いんだ。散歩してただけだったから。』 「そっか、またどこかで会ったらお礼するよ!君名前は?」 『僕は、クッキー屋のチャーマル!』 「オレは瞬足配達員のヨッシー!。オレは自分の足には自信があるんだ!動物1の配達員になりたいんだ!」 『君ならなれるよ!だって、こんなにたくさんの荷物を肩に背負っているのに、すごいスピードでビュンビュン走ってるんだもん。』 「嬉しい事言ってくれるねチャーマル。クッキーありがとう。急がないと遅れちゃうから。じゃあまたね。」 『じゃあーねー。クッキー食べてね。きっと元気出るから。』 「ありがとう。」 そう言ってヨッシーが肩に荷物を背負って走って行った。 …足が速いなぁ。 …ヨッシーならなれるよきっと! …あーそういえば、僕のガスで作ったクッキーって言うの忘れちゃった。 …まっいっか、、、。 …言い忘れたけど、食べてくれて元気が出てくれたら嬉しいな。 そして僕は、元気に走って去っていくヨッシーを見ながら残ったクッキー93枚を持ち再びD町を歩き出した。
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