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ずっと一緒に居るってそういうことだ……
プロポーズされただけで何だか浮かれてた。
異国の王子様のお妃に──
結婚するってそういうことなんだ……っ
「……っ…」
愛美は密かに焦りを浮かべ、自分の口を手で塞ぐ。
なんて言おう
こんな時って親に何ていうの!?
愛美は頭を抱え次第に蒼ざめる。
ザイードはマナミのその動揺する姿に不安を覚えていた。
「異国の者だと反対されるか?」
愛美の肩を掴み顔を覗いて問い掛ける。
愛美はゆっくりと頭を横にふった。
「わ、……わからないっ…」
「わからない?……」
頷く愛美にザイードは眉を寄せた。
愛美の表情は変わらぬままだ。
わからないっていうか──
多分……
腰抜かすかもっ…
真面目で堅物な父親にのほほんとした天然な母親。
下に高校生の弟と上には出戻りバツイチの姉が一人──
長女が自由奔放過ぎたせいか自分自身、極端に平凡地味な学生時代を送ってきている。
高校の時にも男っ気何てまるきりなかった──
そんな娘が異国の王子様を連れてきて結婚します!
は……
「………何を考えてそんな顔をする…」
「───…」
ザイードは愛美の表情を見て不安が押し寄せていた。
「あっ!?…やっ…」
ザイードは急に愛美の肩を押してベッドに倒した。
驚いて一瞬抵抗仕掛けた愛美の腕を枕の両脇に抑え込む。
目の前には少し怒った顔のザイードが見えていた。
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